エステサロンを開業する際に必要となるのがエステ機器です。
エステ機器には色々な種類があり、業務用エステ機器だけではなく家庭用エステ機器もあります。
そのため、どれを選んだらいいのかしっかりと見極めなければいけません。
今回は、業務用エステ機器の種類や選び方、一般的なエステサロンとセルフエステサロンにおすすめの機器についてご紹介します。
業務用エステ機器の種類について
はじめに、業務用エステ機器の種類からみていくことにしましょう。
業務用ハイフ
ハイフ(HIFU)というのは、High Intensity Focused Ultrasound(高密度焦点式超音波)の略称です。
フェイシャルではたるみやシワなどの悩み改善を目的として使用されますし、ボディでは部分的な引き締めを目的として使用されることが多くなっています。
業務用ハイフには、いくつかの種類がありますが、その中でおすすめなのが温熱式ハイフです。
温熱式ハイフは一般的なハイフと比べてみると2倍から3倍もの出力があると言われていて、広い範囲にムラなくスピーディに照射できるのが特徴です。
また、プッシュごとに照射するシングルパルス、動かしつつ連続で照射するVタイプがあります。
シングルパルスの方が出力は高いですが、扱いが難しいと感じてしまう部分もあるので、Vタイプの方がおすすめです。
業務用RF
RFは、ラジオ波のことです。
30MHz~300MHzの電磁波を出し、その振動によって基礎代謝を活発にできます。
基礎代謝が活発になるため、痩せやすい体へと変化していきます。
また電磁波には、肌のターンオーバーを促進するという働きもあるため、美肌効果も期待できます。
業務用RFにもいくつかの種類がありますが、マルチポーラ式の機器が特におすすめです。
マルチポーラ式だと3つ以上の電極があるので、ムラなく施術ができるからです。
RFは、単体で利用することもありますが、多くのサロンでは他の施術を行ったあとの仕上げに使われています。
このことから、RFだけではなく他の機能も付いている複合的なエステ機器を選んだ方が使い勝手が良いと感じると考えられます。
業務用キャビテーション
キャビテーションは、超音波の振動で脂肪細胞の隙間に気泡を作り出し、その気泡がはじけた衝撃で脂肪細胞の膜を破壊します。
そして、脂肪細胞を溶かしていくのです。
つまり、皮下脂肪に対して直にアプローチができるエステ機器ということになります。
キャビテーションを使うことで、お腹周りや二の腕、太ももなど気になる部位に対する部分痩せ効果が期待できます。
また、1回の施術で満足度の高い結果が期待できるという特徴も持ち合わせているのです。
しかし、脂肪を溶かすことはできても、排出することはできません。
排出させるには他の施術と組み合わせることが重要になることを念頭においたうえで使うことがポイントになります。
業務用ドーム
ドームは、ビニールハウスの小型版のような見た目をしているエステ機器です。
かまぼこのような形をしているものや箱のような形をしているものがあります。
横になった人がすっぽりと覆われるようなサイズ感です。
光を使って体を温め、デトックスや脂肪燃焼をするために使われています。
ドームに入っていると汗腺ではなく皮脂腺から汗が排出されます。
皮脂腺から出てくる汗は、老廃物や脂肪、その他有害物質も含んでいるのです。
そのため、痩身効果やデトックス効果が期待できるエステ機器としてエステサロンでは使われています。
業務用エステ機器の選び方について
業務用エステ機器には色々な種類があるので、どれを選ぶべきか迷ってしまうこともあります。
そこで続いては、業務用エステ機器の選び方について解説していきます。
コスト
金額が高い業務用エステ機器には、豊富な機能が搭載されているため、魅力を感じます
確かに、幅広い施術ができるようになるのはメリットです。
しかし、その費用がエステサロンを経営するうえで負担になってしまっては元も子もありません。
適切な機器を選ぶためには、施術1回あたりの単価やメンテナンスの費用などを加味して考える必要があります。
エステサロンを長く経営し続けるためにも、コストのことを考えるのは必要不可欠です。
機能性
業務用エステ機器を選ぶ際に、どのような機能が搭載されているかを確認することも重要です。
顧客満足度を高めるには、通常の施術だけではなく付加価値を生み出せるようなメニューを提供することがポイントになります。
導入予定の機器でどのような施術ができるようになるか、自分自身が経営しているサロンに必要とされる機能が備わっているかといった点をきちんと見極めるようにしましょう。
耐久性
耐久性も重要なポイントの1つになります。
業務用エステ機器は、基本的にかなり高額です。
そのため、頻繁に買い替えることはできないものとなります。
壊れると施術ができなくなってしまい、エステサロンとしての業務にも大きな支障が出てしまいます。
保証
保証がどうなっているかも導入前に確認しておくべきポイントです。
長い間使い続けるためには、定期的な点検やメンテナンスが必要になります。
サイズ
業務用エステ機器は、商品によってサイズ感もまちまちです。
できるだけサロンの空間を広く使うためには、限られたスペースでも設置できるようなエステ機器が望ましいです。
エステティシャンが施術をする際に邪魔にならないようなエステ機器はどれか、サイズもしっかりと確認しておくと購入後に後悔せずに済みます。
フォースカッターとセルドライブプロはどんなエステサロンで使われている?
数ある業務用エステ機器の中でも、フォースカッターとセルドライブプロは導入するエステサロンが増えています。
最後に、この2つの業務用エステ機器の違いについてみていきます。
フォースカッター
フォースカッターは、1台で4役もの機能を持っている業務用エステ機器です。
従来型の一般的なエステサロンで導入されているケースが多くなっています。
フォースカッターに搭載されている機能は、脂肪に対する的確なアプローチができるラジオ波、理想的なボディラインを作り出すEMS+吸引、肌を引き締めるLED、肌の内側まで美容成分を届けるポレーションです。
さらにフォースカッターは、クロモヒーリングによってリラクゼーション空間を作り出したり、4Dfaceと呼ばれる独自のフェイシャル施術ができたりといった機能も兼ね備えています。
クロモヒーリングは、医療や農業など多岐に渡る分野で注目されています。
青はリフレッシュ、黄色は体内のヒーリング、赤は肌のアンチエイジングといったように色によって様々な効果が期待できるのです。
ラグジュアリーな空間も作り出せるため、心身ともに満足度が高い施術を提供しやすくなります。
そして4Dfaceは、フォースカッターならではのフェイシャル施術です。
4Dfaceのために開発されたヘッドを使い、エイジングサインが目立ちやすい部分などにアプローチしていきます。
セルドライブプロ
セルドライブプロは、従来型の一般的なエステサロンよりもセルフエステサロンで導入されるケースが多い業務用エステ機器です。
2種類のラジオ波を使った2WAYマルチポーラや理想的な体型を目指すためのEMS+吸引、集中的なアプローチができるキャビテーション、美容成分をより浸透させる高密度超音波、肌の悩みを改善へと導くサーマルフラクショナルといった機能が搭載されています。
さらに、EMS+エレクトロポレーションによって肌にハリや潤いを与えることもできるようになっているのです。
セルドライブプロに搭載されている機能によって、それぞれが持つ悩みに対して的確なアプローチができるようになっています。
また、操作性もかなりシンプルなのでどなたでも使いやすいという特徴も持ち合わせています。
それも、セルフエステサロンで導入されることが多い理由の1つになります。
業務用エステ機器には、色々な種類があるため、どのような用途で使いたいのかはっきりさせておくことが選ぶポイントになります。
そうすることで、顧客満足度も高まり、リピーターも増えていくと考えられます。
また、従来型の一般的なエステサロンなのか、セルフエステサロンなのかによっても業務用エステ機器の選び方は変わってきます。
それも踏まえたうえで、今回紹介した選び方のポイントを意識し、どれが適しているか考えてみてください。