近年では、女性だけでなく男性の方も美容を意識する方が増えてきている為、メンズ専用のサロンが続々と増えてきています。
個人経営でエステを開業しようと考えている方も大勢いますが、そのためには業務用エステ機器の導入が必要になってきます。
ここで、開業または新しいエステ機器の導入を検討する前に、業務用エステ機器の価格や相場について確認しておきましょう。
最後にお得な購入方法についてもご紹介していくので、ぜひ参考にしてみてください。
美容機器の価格・相場
美顔器やスチーム器などの美容機器は、サロン専用にするのか顧客に販売することも視野に入れるかなど、使用目的によって機器の選定が変わってきます。
例えば、リファやプラチナホワイトRFなど比較的安価な美容機器は、サロンで施術するための機器として利用することはもちろん、顧客向けの商品として販売することもできるので、汎用性の高い美顔機器とも言えるでしょう。
価格相場は50,000~4,00,000円とかなり差が開いています。
具体的な価格についてはリファが33,000円程度、プラチナホワイトが58,000円程度です。
これに対してドクターアリーヴォやリタイムはリファやプラチナホワイトRFに比べて3~5倍以上の価格となっており、ドクターアリーヴォは135,000円、リタイムは398,000円が相場価格となっています。
サロンでの施術のみで利用する場合は、多少価格が上がっても施術効果を優先して目的を明確にした方が失敗する可能性は少なくなるでしょう。
痩身機器の価格・相場
痩身機器の場合は業務用になるとそれほど価格に大差はありません。
キャビテーションやEMS、吸引、ローラーなど施術方法によって価格が前後してきますが、一般的な相場は1,000,000~3,000,000円程度です。
エステ機器の出力形式を高周波にするか超音波をメインにするかはサロンの考え方によって見方が違うので、搭載している出力にも着目してみてください。
痩身エステはサロンの売りになる部分でもあるので、リラックス効果を求めるのか成果を重要視するのか、サロンを経営する地域の客層なども考えながら購入することをおすすめします。
痩身機器を代表するハイパーナイフの相場価格は1,800,000円、ウルトラハイフは3,200,000円、ヴィーナスラインは2,400,000円、キャビリポデックスブイは1,360,000円、フォースカッターは2,300,000円となっています。
脱毛器の価格・相場
サロンの定番とも言える脱毛器は、業務用エステ機器の中では比較的手に入りやすい商品です。
30万円前後の脱毛器であれば品質や安全面に問題なく使用することができます。
しかし、最近の脱毛器は脱毛以外にシミやシワ、ニキビなどをケアする機能が搭載されており、このような多機能脱毛器は当然価格にも影響していくことでしょう。
2,000,000円~4,000,000円まで価格が膨れ上がる商品もあります。
業務用の脱毛器はどのメーカーで購入しても施術効果が高いので、美肌やリフトアップなど別の美容機能を豊富に取り入れた機器が注目されているようです。
シルキーライトの相場価格は5,600,000円、ルミクスツインは4,700,000円、エピアスライトとGSD h150wsは2,800,000円と機能を多数搭載している脱毛器は、価格も高くなっていることが確認できます。
このように、業務用エステ機器の相場はエステ機器の種類やスペックなどによって価格が異なります。
相場については一見しただけでは分かりにくく、販売形態によって購入金額も変わってくるでしょう。
しかし、どのエステ機器も業務用になると高価になることは間違いありません。
少し無理をすれば顧客も購入できる価格帯の商品もあるので、顧客満足度を高くするためにはどのような機器を購入した方が良いのかという視点で機器選びを行いましょう。
業務用エステ機器の価格で注意すべき点
サロンによって異なりますが、業務用エステ機器の販売形態は以下の3つになります。
同じ品質や機能を持つエステ機器でも、販売形態によって価格が変わってくるということを学んでおきましょう。
・定価(メーカー小売価格での販売)
・卸売価格(メーカー卸価格での販売)
・サロン価格(サロンから見積もりを出して販売)
サロンなどプロが会員登録している法人向けの業者は、ほとんどの場合卸価格で業務用エステ機器を購入しているところが多いです。
一般向けの顧客に比べてエステ機器を仕入れ値で購入できるので、高額な業務用機器でもお得に購入することができます。
また、法人向けに販売している業務用機器はサロンで販売するための特別な価格で提供している業者も少なくありません。
価格交渉によってはさらに良心的な価格で商品を販売してくれるところもあるので、購入する前に一度電話で問い合わせしてみることをおすすめします。
適正価格を見極める方法
業務用エステ機器を販売している業者の中には、卸売価格以外にキャンペーンなどで割引販売をしているところも非常に多いです。
しかし、ここで注意してもらいたいのは割引率が高すぎる場合です。
サイトオープンや期間限定で通常価格よりも割引されているケースは問題ありませんが、通年驚くほどの割引率で商品を販売している業者は正規品ではない可能性があります。
もっと悪質になると定価を偽って価格を表示している業者や、中国製などの輸入品や偽造品などを扱っているところもあります。
格安商品の中にはスツールのキャスターが動かなくなったり、ベッドがぐらついたりするなどのトラブルが多いようです。
品質は価格に準ずると言いますが、業務用エステ機器の場合は特に当てはまる事例が多いと言えるでしょう。
また、例外として自社で設計したものを海外で製造し、人件費などのコストを削減して品質は維持するといった格安商品もあります。
購入実績を上げるためにオリジナル製品を売りにしていることが想定されますが、この場合は価格だけで決めずに必ず品質を確認するようにしましょう。
こういった販売形式の業者は保証がないパターンが多く、購入してから不具合が見つかり、交換や修理などの対応不可で別の商品に買い替える羽目になってしまいます。
価格の安さよりも長くお付き合いしていける使い勝手の良い業務用エステ機器を選ぶことがポイントです。
新品と中古ならどちらを選ぶべき?
では、実際に業務用エステ機器を選択する際は新品と中古、どちらが良いのでしょうか?
それぞれの特徴やメリット・デメリットを見ていきましょう。
新品
新品で業務用エステ機器を導入すると、安定した品質と機器の保証を受けられるというメリットがあります。
サロンをオープンする際には、業務用エステ機器が必要不可欠です。
新品のエステ機器であれば、顧客のニーズや要望に応えるために評判の高い機器を導入することもできます。
最新のエステ機器を導入することで、より高い効果を感じることもでき、他のエステサロンとの差別化を図ることができるでしょう。
品質の高い最新の機器を導入することは、サロンにとって大きな強みにもなります。
また、新品の場合1年~2年のメーカー保証が付いているため、安心して使い続けることができるのも魅力と言えます。
ただ、新品の場合は中古品よりも割高になるため、サロンオープンの初期費用が負担になるというデメリットも理解しておかなければなりません。
中古
中古の場合、新品で業務用エステ機器よりも安く導入することができます。
使用年数に関しても短いものがあるので、比較的状態の良いものを使うことができるでしょう。
しかしその一方で、使用年数が1年ほどであっても、頻繁に使用されていたものは一般的な機器よりも劣化が大きくなっている可能性があります。
そのため、業務用として長く利用し続けていくには、まずその機器の品質や動作確認が非常に重要となってくるのです。
また、中古の場合は新品と違って機器の保証が受けられません。
基本的に中古品はメーカー保証が切れていることが多いので、いつ壊れてしまうか分からない状態で使い続けるのはリスクが伴うでしょう。
最新の機器を導入することで、最先端の技術を使い施術ができるのもサロンにとって強みとなります。
ただ、初期費用を少しでも抑えたいという方もいることでしょう。
そんな時は、エステ機器の保証が残っているか、修理やメンテナンスはどこで受けることができるのかなどをチェックすることが大切です。
また、取扱説明書・付属品が全て揃っているか、必要な部品や消耗品で廃番になっているものはないかなども長く使い続けるにあたって把握しておきたいポイントになります。
エステ機器を選ぶ際には、こうしたポイントを踏まえてよく検討してから決めるようにしましょう。
購入方法でお得なのはどれ?
業務用エステ機器を購入するには、現金で一括購入する方法だけでなく、クレジット払いやリース・レンタルなどの方法から選択することができます。
特に最新のエステ機器を導入したいという時には、費用が多くかかってしまうため、できるだけ負担が少ない購入方法を選択する必要があります。
クレジット払い
クレジット払いで購入する場合、サロンが信販会社に分割払いの契約をすることになります。
12・36・48回など無理なく支払っていくことができるため、負担は感じにくいです。
購入金額と手数料を支払い月数で割った金額を支払う形になります。
また、基本的に支払い方法が分割になるだけなので、現金購入と同様にサロンのものとして扱うことができるため、アフターサービスも可能で長く使い続けることができるでしょう。
ただ、手数料が割高になったり、支払いが滞ってしまうと残りの額は一括返済を求められたりすることもあるため注意が必要です。
リース
導入するエステ機器がリース会社所有のものになるため、リースの場合は減価償却が不要となります。
保険料やメンテナンス費用もリース契約の支払いに組み込むことができるため、月々のコストを均等にすることができるのも特徴です。
契約期間は内容によって異なりますが、3年~7年が一般的なので、契約満了後はリース会社へ返却する必要があります。
また、購入と違い毎月の支払いが完了することがないため、最終的に費用が割高になる可能性もあるでしょう。
途中で解約する場合も解約金がかかってしまうので注意が必要です。
レンタル
エステ機器をレンタルで契約する場合、エステ機器を取り扱っている業者の在庫から貸し出しする形になるため、新品とは限りません。
また、比較的短い期間の貸し出し契約となるため、一時的に利用したいという方に適した方法であると言えるでしょう。
故障の際には代替え品に交換してもらえるので、メンテナンスや修理代を用意する必要もありません。
月々の支払いは一定でいつでも解約することができます。
リース契約と同様に減価償却が不要なので、事務手続きが簡単なのもメリットと言えるでしょう。
ただ、他の導入方法よりも月々の支払いが割高になる可能性が高いです。
エステ機器は初期費用だけでなく、メンテナンスや修理、消耗品の交換などのランニングコストもかかってきます。
どのような導入方法であっても、機器を導入して見込める利益やコストをよく計算した上で、どのような方法が適しているか見極める必要があります。
事務手続きが簡単で減価償却不要な方法が良いのか、最終的な負担が少ない購入が良いのかなど、自分のサロンに合った内容で契約するようにしましょう。
今回は、業務用エステ機器の価格や相場、価格で注意すべきポイント、さらに新品と中古品のメリット・デメリットなどについてご紹介してきました。
最新のエステ機器を導入するには、多くの費用がかかってしまいます。
しかし、最先端の機器を導入することによって、サロンの強みとなり、集客効果が高まる可能性もあります。
また、サロンに合った購入方法を選択することで、毎月の負担を軽減することもできるでしょう。
価格や相場、購入する際の注意点などをしっかりと理解して、よく検討することが大切です。
サロンを経営するにあたり、長い目で見て業務用エステ機器を選択する必要があるでしょう。
まずはエステ機器に期待する機能や条件、そしてサロン経営に支障のない方法はどのようなものなのかを把握することが重要です。